主人公『千歳 朔』と『西野 明日風』。
二つの月が彩るおとぎ話はこそばゆく、時にはがゆく、その輝きはあまりにも私には眩しすぎた。
チラムネ3巻、2巻に引き続き大ボリュームでした。見どころが多すぎる。
今回もお気に入りのシーンをランキング形式でまとめていきます。
3巻 好きなシーンTOP7
7位:夕湖の進路
序盤の進路相談会。
このシーンではそれぞれのキャラたちの進路の考えを知ることができました。それぞれのキャラは大方イメージ通りだったけど、その中でも意外だったのは夕湖の進路。
「正直、まだなんにも見えてないんです。」
てっきり「私の進路は朔のお嫁さんー!」とか言い出しそうな感じでしたが、、
2巻の感想でも言いましたが、夕湖の発言の一つ一つに謎の重みを感じる。。。
少し不穏に感じる描写でしたが、なんか夕湖ってこういうところ含めて魅力的に映る。
朔の夕湖に対する視点も他のヒロインたちと少し違く感じるんですよね。
ぎゅんぎゅん我が道を進んでいるように見える夕湖のなかには。とても繊細な部分が潜んでいる。感情ひとつでどこへだって飛んでいけそうなのに、本当に大切な一歩を踏み出すときは慎重になってしまう。だけどそのアンバランスさは弱さじゃなく強さだと、場違いにふとそんなことを思った。
言葉通り、場違いに感じる描写。
ちょっとしたヒトコマのはずなのに、夕湖というヒロインに特別ななにかを感じる。
考えすぎでしょうか?巻を重ねるごとに気になって来てるかも…
6位:あんたって西野先輩のこと好きなの?
海人、夕湖、陽、朔の4人で遊びに行った話。
超ニヤニヤする話でしたww
エルパでのショッピングの後にバッセン。
〆に8番らーめん。まさに青春の1ページ。楽しそうでいいなぁ…
そういえばさ あんたって西野先輩のこと好きなの?
↑ここまじで笑ったww急にぶっこむ陽ちんホント好き。
このシーンの見どころはこの後にあり、、
進路説明会のときから曖昧になっていた明日風との関係を説明する朔。
それを聞いた陽が、、
陽は窓の外を見ながらどこか切なげな表情でぽつりと相づちを打った。
「なるほど、ね」
不穏な感じに…
朔と野球と陽ってなにかある。と思ってた思いが確信に変わった一コマ。
チラムネはこういう細かい心理描写が凄い…
5位:いまのキャッチボールの相手は私ってこと
「ーーひとつだけ言えるのは、いまのキャッチボールの相手は私ってこと」
陽ちゃんかっこよすぎて泣いた。3巻の中でも屈指の名台詞だと思う。
陽ちゃんとのキャッチボール。
箸休めの癒やしタイムかと思いきや、とんでもない描写をブチ込んでくるのがチラムネ笑。
かつてのチームメイトである野球部のみなさんとの突然接触。なにも起きないわけがなく、
〜からの亜十夢の登場。ただの悪いやつだと思ってたけど超かっけぇじゃねぇか!
短い話でしたが見どころ満載でした。朔の野球部の話を読むのがむちゃくちゃ楽しみだ…
4位:男だろ、千歳朔だろ
元カノ悠月、3巻でも大活躍でした。
この子急に電話で告白したり家に来たりいつも突然だな。好きなのでドンドンやってください。
「ーーあなたは私だから」を地で行く結月。しかし悩む朔をピンポイントに解決に導いてあげるのって本当に凄いな…私は悠月推しなのでバイアスかかってるのもあるかもですが、他のヒロインより一回りも二周りもリードしているように思える。
これだけお互いに理解しあってる関係ならもう悠月でいいじゃん?ってならない?
それがそうならないのがチラムネである。
こんなパーフェクトヒロインがいるのにも関わらず、他のヒロインも恐ろしいほどに魅力的に感じるんだよなぁ。。朔くんが羨ましすぎる。
でもとりあえず悠月とはよりを戻してほしいです(めちゃ贔屓
3位:海人と朔
海人、夕湖、陽、朔の4人で遊びに行った帰りのシーン。
このシーン読んだとき最初ビックリしました。
「え!!?海人おまえそうだったのか…」と。
いままでおバカキャラだと思っていた海人の新たな一面が垣間見えた瞬間。
これ、担当直入に海人は夕湖が好きってことだよね?鈍感な私でもそうだと思っちゃう…もしそうだとしたら、この会話ハイレベル過ぎて笑えてくる。
「誰かがよーいどんのピストルを撃たなきゃ、レースは始まんねぇんだ」
海人のこのセリフ、名言すぎるだろ…
朔の返しが、
「スタートラインで構えてないと、合図があっても走り出せない。」
いやいや君たち高校生だよね?さては普通の高校生じゃないな??
このワンシーンは今後確実に読み返すときが来る…まだ量れない情報が多すぎる。
今後は海人だけでなく、和希や健太の男子陣たちとこういう絡みが出てくると思うと今からワクワクしますね。
2位:この夜に。あなたを聞かせて?
「必要なの。いまの私に、旅の終わりに、この夜に。あなたを聞かせて?」
旅の最後の一夜。
「なにか、お話をしようよ」
ここからのエピソード、天才の書いた文章だと思った。
憧れの女の子と駆け落ちみたいに飛び出した17歳のある日、
知らない街であてどなくさまよい、入り込んだホテル。
二度とこんな旅はできないだろう。
その締めくくりに相応しい話を。
この先何年経っても、これだけは忘れないという話を
「この夜に。あなたを聞かせて?」
こ の 夜 に 。 あ な た を 聞 か せ て ?
今巻で最高に盛り上がった瞬間。
気づいたら自分もこの駆け落ち旅行にあてられていたのか…
ここからの話は…読んでない人は読んでください。
このホテルのシーンはチラムネ屈指の名シーンです。
1位:次の桜が咲くころ、俺達はどんな顔でさよならをするだろう。
あえて2位の二度とこない夜を1位にしなかった。
なぜならチラムネ3巻で一番泣いたシーンがあったから。
次の桜が咲くころ、俺たちはどんな顔でさよならをするだろう。
チラムネ3巻をかざる最後の台詞。
これほどまでに切なくて美しいラストがあるだろうか。
次の桜が咲くまでに、二人はどんなものを見るのだろう?どんな話をするのだろう?どんな涙を流すのだろう?
朔と明日風。二人がさよならするのはまだ先の話。
おわりに
と、いうことでチラムネ3巻。
発売から一年後に読むという謎の縛りプレイをしてしまいました。
※プロローグだけは発売日に読みました。
今のところはやっぱり悠月が好きなのですが、ホントどのヒロインも魅力的で怖い。。
特に内田さん、全然描写ないから怖いんですが(今回飯作りに来ただけやないかい!)
ーー
次は4巻読むぞーーーー!チラムネ最高!