『千歳くんはラムネ瓶のなか』好きなシーン7選【チラムネ4巻レビュー】

主人公『千歳 朔』と『青海 陽』。
『月』と『太陽』が織りなす、眩しすぎる物語。

ラムネではない、サイダーの泡みたいにはじける夏が始まりを迎えたーー

前巻に続きとどまる所を知らない大ボリュームのチラムネ4巻。夏に突入です。
今回もお気に入りのシーンをランキング形式でまとめていきます。

目次

4巻 好きなシーンTOP7

7位:ーーここから、夏

夏の入り口には目印が転がっている。

一章冒頭のシーン。
ここ好きすぎて、10回以上読み返してます。

「もう夏だ」 、「ほら夏だ」
なんて、兆しを探さなくなったのはいつからだろうか。
今もそれは求めているのかもしれないけどでも昔ほど「目印」を拾わなくなった気がする…

多分あの頃のワクワク感がもう味わえないと理解ってるからなんだろうなぁ…

と、そんなことを考えている大人になった私に、忘れかけていた夏へのワクワク感を思い出させてくれる一幕。

読むたびに鼻の奥がツンとします。

風鈴の音色
プールの匂い
揺らめく蜃気楼
冷やし中華の貼り紙
蚊に刺されの痕

ーーここから、夏。

どうしてだろう、なんでチラムネの文章ってこんな懐かしい気持ちにさせてくれるのだろう……

最高の幕開けで夏の物語が始まっていきます。

6位:ありがとう、私に気づいてくれて

昼休みに購買へ訪れるシーン。
そこにお弁当を忘れて登場する優空。

含みのある
「ありがとう、私に気づいてくれて」
という台詞。

なにか含むところのありそうな言葉だったが、それがなんなのかはわからなかった。

朔の地の文どおり、ここの場面では優空の台詞からはハッキリとした意図がわかりませんでした。
今後の伏線なのだろうけど…しかし久々に登場したこともあるとは思うのですが、短いシーンなのにここまでインパクトを残すヒロインが他にいるだろうか。

優空を見てパンを買ってあげる朔。
それをきょとんとした表情で受け取る優空。

「まったく、朔くんは」

優空はパンを抱きかかえるようにしてくしゃっと笑った。

や、、その、なんだ?
なんてことないこのシーンで、なんでこんな惹き込まれるんだ…?

普通慌てて走ってくるの見ただけでパン買えますか?私だったら買えない笑

こういう行動できる朔はかっこよすぎるし、それに対して朔への絶対の信頼を示している反応で返す優空もほんとに良い…

「ありがとう、私に気づいてくれて」

この台詞からはこう、絶対的な信頼と安堵感を感じる・・・

やっぱり、朔くんは私を見つけちゃうんだ
いや、見つけてくれるんだ
”千歳朔”という人は、いつも私を見てくれているんだ

↑こう、こんな感じで芯のこもった、熱のこもった思いをひしひしと感じる…

こんなやり取りが日々の学校生活でありえますか?よく話すクラスメイトで、よくつるむグループのメンバーで、「妾」と呼ばれる程の仲とはいえども。。。

正直な感想を述べると現時点では夕湖より優空の方が正妻に見える。

優空の部活動の話。

「いつかさ……聴かせてよ、サックス。」

そんな朔の言葉に返した台詞。

「ーーはい、任されました。そのときはきっと、誰よりも朔くんの隣にいるから」

単刀直入に、ワクワクするんだよ。朔と優空の話が気になるんだよ。

いやはや裕夢先生…とんでもないシーンぶち込んできましたね。
私には結構響いてます。こういうのすごい弱いの…

ということで、次巻以降の優空にも注目ですね。
ほんとチラムネのヒロインが全員目が離せない。

5位:「「関係ねぇよッ!!」」

文句なし、さいっっっつっこう!のスポコン漫画です。
本当にありがとうございました。

もう語ることがない。読んでくれ、最高の熱を。

一番高まる箇所を挙げるとすると、お互いにボロボロになりながら陽に止められるシーン

重なる二つの声

「「関係ねぇよッ!!」」

今なんだよ!俺たちは今なんだよ!
誰も止めるんじゃねぇ!最高に楽しくて仕方ないんだ!

パカーンッ!
ゴスンっ。
パカーンッ!

「私より暑苦しいばかがふたりもいるとは思わなかった……」

たまらないっす。先生ほんとありがとう。
この二人の話ずっと読みたかった(泣

亜十夢の野球やめた理由のくだりもほんと良かったし、それぞれにいろんな思いがありながらも、野球を通して繋がっていく。純粋にスポーツっていいなぁって思える話でした…!

亜十夢いいキャラしてるから今後も出てきてほしいですね。
なずなちゃんとどういう距離感なのかとか気になる笑

4位:「だせぇ退場の仕方してんじゃねぇよ!!」

朔が陽に吐露するシーン。
1巻からずっと伏線として張られていた野球部との確執。
思い返せば、いつも側にいたのは陽ちゃんでしたね。

話すのも辛かっただろうに、そんな朔の思いに陽が真っ向から応える、「かぁと胸の芯が熱くなる」シーン。

あ ん た が 野 球 を 辞 め な き ゃ い け な い 理 由 は ひ と つ も な い だ ろ お お お ぉ ぉ ぉ ッ ッ ッ ! !

ここ、もう無理でした。涙を禁じ得ない。

陽ちゃんのガチ泣きでもらい泣き…こんな熱い子がそばにいてくれる青春を送りたかった。
その後の朔の涙で更に一緒に泣くという、多分この瞬間私も福井にいたと思う(いない

その後の「大好きなあんた」、「大好き」って陽が恥ずかしげもなく朔に伝えるピロートークも正直たまりません。なんだこれなんだこれ(壊

3位:『おやすみ、朔』

「やあ」

元カノ悠月。今巻も絶好調でした。やあって挨拶超好き。
「先にシャワー浴びていい?」と朔の家で平然とシャワーを浴びる相変わらずの大胆さ。
大好きです(ひいき目線

朔と悠月の距離感めちゃくちゃ好きなんだけど、この二人って今後恋愛に発展する事あるのかなぁ
なんか熟年夫婦みたいな雰囲気が出てきてる気がしてて…笑
それかお互いをよく知る友達以上恋人未満みたいな関係って感じでしょうか?

でも今回ちょっと気になるシーンがありまして…
朔と電話をするシーン…ここのやり取りレベル高すぎて怖かったです。

『千歳はウミを、陽を信じてくれるんだね』
「眩しいんだよ、太陽は」
やっぱり手強いな、と七瀬はつぶやいた

めちゃくちゃ攻める悠月。

『おやすみ、朔』
「おやすみ……七瀬」

いっやなんだこれぇぇぇぇっ!!!!
朔は「悠月」って呼びかえさないんかあああぁあいい!!!(壊

逆に言うと朔よ、なぜ「悠月」と名前で呼び返せないんだ??

やばい、このシーン好きすぎる。

なんか落ち着いちゃったなあこの二人…
と思ってたのですが、前言撤回。
悠月もガチで攻めてるシーン見れてすごくワクワクする…電話切った後の悠月の反応がすごい気になる。

やはり再認識しました。私にとって悠月はツボ。好き。

2位:そんな遠いところまで行っちゃ、やだよ。

今巻の作者が天才シーン。

ーーすうと、世界から音が消える。

「……きれい」

時間が止まってしまった。

いつまで飛んでるんだろ、どこまで飛んでくんだろ。

そんなに遠いとこまで行っちゃ、やだよ。

そんなに遠いとこまで行っちゃ、やだよ。

そんな顔されたら、この胸のドキドキおさまってくんないじゃん

やーーーーー、もうこういうのだめ。
陽さん完全に乙女の顔してるじゃん。
あとワンピース姿が可愛すぎる…

あーあ、もう誤魔化せないや。
ごめんね夕湖、ごめんねうっちー、ごめんね西野先輩、でもナナにだけは負けない。

ーーねぇ、好きだよ千歳、私あんたを愛してる。

???????!!!

陽の想いがが止まらない!!!!
恋に積極的になった陽とか絶対に話面白くなるじゃん!!!

んああああああああああああああこれからどうなっちゃうの!!

1位:「残りの十センチは、いつかあんたに埋めてもらうから」

ーーぴ、ちゅ。

んああああああああああああああ!!??

ちょっと裕夢先生が天才過ぎて思考がついていかない…

今何を読まされているんだ・・・・?

陽ちゃん、君は一体何をしているんだ…?(混乱

頭が真っ白になり、慌てて呑み込みそうになったつばが、なんだかとても恥ずかしことのように思えてぐっとこらえる。

ーー新しい夏は、サイダーの泡みたいにはじける女の子の汗が連れてきた。

おわりに

と、いうことでチラムネ4巻。
終始太陽のように眩しい巻でした。陽ちゃんのパワーが凄すぎる…

踏み出した夏のチラムネワールド、この先を更に踏み出せば、新たな世界が見つけられる。
その先をもっと見たい、そう感じさせてくれた大満足の内容でした。

巻を重ねるごとに、登場人物たちの考えとか想いの描写が理解できている気がして、読んでて心地よさがどんどん増しています。

正直もっと語りたい部分あるんだけど、文章では語りきれない…
いつの日か、一つの区切りを迎えたときにまた昔の巻を振り返ってみるのも楽しそうだなと思ってます。

さて、次は5巻。この記事書いているのが2021年の8月13日で、実は6巻の発売日が来週に迫っていたりするのですが、ひっそりと計画していた、「5巻6巻をノンストップで読む」を楽しもうと思ってます笑

ーー

チラムネの夏、まだまだ続きます!

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